こぞうさんの おきょう
こぞうさんの おきょう

冒頭文

やまでらの おしょうさんが びょうきに なりましたので、かわりに こぞうさんが だんかへ おきょうを よみに いきました。 おきょうを わすれないように、こぞうさんは みちみち よんで いきました。 キミョ ムリョ ジュノ ライ すると なたねばたけの なかに うさぎが いて、 「こぼうず あおぼうず。」 と よびました。 「なんだい。」 「あそんで おいきよ。」

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • ごんぎつね 新美南吉童話作品集1
  • てのり文庫、大日本図書
  • 1988(昭和63)年7月8日