ムツェンスクぐんのマクベスふじん |
| ムツェンスク郡のマクベス夫人 |
冒頭文
[#ここから7字下げ、ページの左右中央]毒くわば皿 ——ことわざ—— Ⅰ ひょっくり出会ったその時から、たとえ長の年つきが流れたにしても、思いだすたんびに鳩尾(みぞおち)のへんがドキリとせずにはいられないような——そんな人物に、われわれの地方では時たまお目にかかることがある。商人の妻女のカテリーナ・リヴォーヴナ・イズマイロヴァも、まさしくそうした人物の一人だ。これは、いつぞや怖るべき惨
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 真珠の首飾り 他二篇
- 岩波文庫、岩波書店
- 1951(昭和26)年2月10日