かもじのびじゅつか ――はかのうえのものがたり―― |
| かもじの美術家 ――墓のうえの物語―― |
冒頭文
[#ここから3字下げ、ページの左右中央]一八六一年二月十九日なる農奴解放の佳き日の聖なる記念に かれらの魂は至福のうちに休らう。 ——埋葬の歌—— Ⅰ わが国で「美術家」といえば、まずきまって画家や彫刻家のことで、それもアカデミーからこの称号を認可された連中にかぎるというのが、通り相場になっている。ほかの手合いは、てんで美術家あつかいにされないのだ。サージコフやオフチンニコフのよう
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 真珠の首飾り 他二篇
- 岩波文庫、岩波書店
- 1951(昭和26)年2月10日