しょうどうぶんげいじょせつ
唱導文芸序説

冒頭文

唱導といふのは、元、寺家の用語である。私の此方面に関心を持ち出したのも、実はさうした側の、殊に近代に倚つての、布教者の漂遊を主題としてゐた。だが、最近さうした方法が、寺家及びその末流——主として、此等の人々の自由運動に属する者が多いが——の採用することになるよりも前の形の方が、もつと大切な事の様に考へられて来た。即日本における、特殊な文学運動でもあり、又其よりも更に、大きな宗教運動の形を作る基礎に

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 折口信夫全集 4
  • 中央公論社
  • 1995(平成7)年5月10日