ニッポンおんがく ――おんがくがっこうのほうがく――
ニッポン音楽 ――音楽学校の邦楽――

冒頭文

1 私は多分誤報だと思います。一九三五年の太陽が赤々と照っている時に、なんぼなんでも、まさかそんな事はないでしょう。それでも是非私の考えを話せというのですか。—— 何時の時代でも、どこでも、必ず老人と青年の対立というものがあります。老人は自分が生きて来た過去の事をなつかしがります。そして自分の頭の中にあるだけの物を基礎として、世の中をそれに調子を合わさせようとします。青年は希望を将

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 音楽と生活 兼常清佐随筆集
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1992(平成4)年9月16日