しゅうしんようりょう
修身要領

冒頭文

文明日新の修身処世法は、如何(いか)なる主義に依(よ)り如何なる方向に進む可きやとは、今の青年学生の大に惑(まど)ふ所にして、先輩に対して屡〻(しばしば)質問を起すものあり。福沢先生これに答ふる為(た)めにとて、生等(ら)に嘱(しょく)して文案を草せしむ。即ち先生平素の言行に基(もとづ)き、其大要を述べて、先生の閲覧を乞ひ、之(これ)を修身要領と名(なづ)け、学生に示すこと左の如し。    

文字遣い

新字旧仮名

初出

「時事新報」時事新報社、1900(明治33)年2月25日

底本

  • 福沢諭吉選集 第3巻
  • 岩波書店
  • 1980(昭和55)年12月18日