ばくまついしんかいこだん 75 ふどうのぞうがえんになったはなし
幕末維新懐古談 75 不動の像が縁になったはなし

冒頭文

そこでまた話がいろいろ転々しますが、平尾賛平氏が、どうしてこうも私のために厚い同情を注いで下すったかということについては、今までお話をしたばかりでは少し腑に落ちかねましょうが、これにはちょっと因縁のあることで、それをついでに話します。どういう訳か知らないが、私の一生には一つの仕事をするにも、いろいろ曰(いわ)くいんねんが附いて廻るのは不思議で、ただ、その事はその事と一口に話せないような仕儀でありま

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 幕末維新懐古談
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1995(平成7)年1月17日