ばくまついしんかいこだん 74 はじめていえもちとなったはなし
幕末維新懐古談 74 初めて家持ちとなったはなし

冒頭文

ここでまた話が八重になりますが、……その頃馬喰町(ばくろうちょう)の小町水(こまちすい)の本舗の主人に平尾賛平氏という人がありました。 今日(こんにち)の平尾家はその頃よりも一層盛大で、今の当主は二代であるが、先代の賛平氏時代も相当な資産家で化粧品をやっていました。この平尾氏が、どういう心持であったか、私のことを大変心配をしてくれているということであった。私の方ではさっぱりそういうことは

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 幕末維新懐古談
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1995(平成7)年1月17日