七〇六 村娘 一九二六、五、二、 畑を過ぎる鳥の影青々ひかる山の稜雪菜の薹を手にくだきひばりと川を聴きながらうつつにひととものがたる 七〇九 春 一九二六、五、二、 陽が照って鳥が啼きあちこちの楢の林も、けむるときぎちぎちと鳴る 汚ない掌を、おれはこれからもつことになる 七一一 水汲み 一九二六、五、一五、 ぎっしり生えたち萱の芽だ紅くひかって仲間同志に影をおとし上をあるけば距