はるとしゅら だいさんしゅう
春と修羅 第三集

冒頭文

七〇六  村娘 一九二六、五、二、 畑を過ぎる鳥の影青々ひかる山の稜雪菜の薹を手にくだきひばりと川を聴きながらうつつにひととものがたる 七〇九  春 一九二六、五、二、 陽が照って鳥が啼きあちこちの楢の林も、けむるときぎちぎちと鳴る 汚ない掌を、おれはこれからもつことになる 七一一  水汲み 一九二六、五、一五、 ぎっしり生えたち萱の芽だ紅くひかって仲間同志に影をおとし上をあるけば距

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 宮沢賢治集全集2
  • ちくま文庫、筑摩書房
  • 1986(昭和61)年4月24日