ばくまついしんかいこだん 67 ていしつぎげいいんのこと
幕末維新懐古談 67 帝室技芸員の事

冒頭文

美術学校の教授を拝命したのが三月十二日、奈良京都への出張が同月十九日、拝命早々七日ばかりで旅に出まして、旅から帰ると学校の人となり、私の今日までの私生涯がここで一転化することになったのでありますが、それはそれとして、今日はその翌年の明治二十三年の十月十一日に帝室技芸員を拝命した話をしまして、それから楠公(なんこう)の像を製作した話へ移りましょう。 この技芸員を拝命したということは、当時の

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 幕末維新懐古談
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1995(平成7)年1月17日