ばくまついしんかいこだん 66 ならけんぶつにいったことのはなし
幕末維新懐古談 66 奈良見物に行ったことのはなし

冒頭文

三月十二日にお雇いを拝命すると、間もなく、岡倉幹事は私に奈良見物をして来てくれということでした。岡倉氏という人はいろいろ深く考えていた人であって、私がまだ今日まで奈良を見たことがないということを知っていたので、私にその方の見学をさせるためであったことと思われます。これは氏の行き届いた所であります。 私と、結城正明氏とが一緒に行くことになりました(結城氏という人は狩野派の画家でありました)

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 幕末維新懐古談
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1995(平成7)年1月17日