はやみじょじゅく よんまくとこえのみのいちばよりなるきげき
速水女塾 四幕と声のみの一場よりなる喜劇

冒頭文

時 昭和二十二年、春から夏にかけて     処 東京の都心に遠い某区ならびに沼津海岸     人 速水桃子  六十九  速水女塾旧塾長 同 秀策  七十二  その夫、元代議士 同 思文  二十六  その息子 八坂登志子 三十五  その娘、元満洲国官吏八坂直光の妻、新塾長 相馬佐   四十   元ハルビン・オリエンタル・ホテル支配人 平栗高民  五十五  女塾の幹事 木原基  

文字遣い

新字旧仮名

初出

「中央公論 第六十三年第七号」1948(昭和23)年7月1日

底本

  • 岸田國士全集7
  • 岩波書店
  • 1992(平成3)年2月7日