しょかん かぞく・しんぞくあて
書簡 家族・親族宛

冒頭文

●昭和十一年四月三十日 千葉市登戸より 村岡敏(末弟・当時明治大学ホッケー部に在籍し、ベルリンオリンピックに代表として派遣された)宛 今朝早くから女房が起すのである それから一日中オリンピツクのことを云つて女房は浮かれ たうたう我慢が出来ないと云ふので速達を出すといふのである 大変芽出度いこととワシも思ふのである この上は身躰に注意し晴れの榮冠を擔つてかへつて來い 原家一同それを望んでやまな

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 定本原民喜全集Ⅲ
  • 青土社
  • 1978(昭和53)年11月30日