いじゅつのしんぽ
医術の進歩

冒頭文

榊 卯一郎  新案炊事手袋製造業 同 とま子  その妻 今田末子  親戚の女 津幡 直  医師 乙竹外雄  外交員 きぬ  女中 三木  小僧 松原延蔵  医師 榊卯一郎の住宅兼工場。——相当時代のついた二階建日本家。震災で傷んだまゝの貸家を、更に住み荒すだけ住み荒したといふ状態だが、普請(ふしん)は流石に大がかりで、床柱一つでも、なかなか堂々としたものだ。

文字遣い

新字旧仮名

初出

「中央公論 第四十八年第一号」1933(昭和8)年1月1日

底本

  • 岸田國士全集5
  • 岩波書店
  • 1991(平成3)年1月9日