ばくまついしんかいこだん 59 ちゃぼのさくがはからずてんらんかいにしゅっぴんされたいきさつ
幕末維新懐古談 59 矮鶏の作が計らず展覧会に出品されたいきさつ

冒頭文

それから、三月一杯掛かって、四月早々仕上げを終る……その前後にまた一つお話しをして置くことが出て来る…… 美術協会の展覧会は、毎年四月に開かれることになっている。ちょうど私の製作を終ろうという間際(まぎわ)にそれが打(ぶ)っ附かったのです。 協会の方では開会の準備のためにそれぞれ技術家たちへ出品の勧誘などをしていた時であった。 或る日、役員たちの集まった時に、幹部の方

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 幕末維新懐古談
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1995(平成7)年1月17日