ばくまついしんかいこだん 55 よんとうのちんをせいさくしたはなし
幕末維新懐古談 55 四頭の狆を製作したはなし

冒頭文

いよいよ狆の製作が出来ました。 先(せん)のと、それから「種」のモデルの方が三つです。一つは起(た)って前肢(まえあし)を挙げている(これは葉茶屋の方のです)。一つは寝転んでいる。一つは駆けて来て鞠(まり)に戯(じゃ)れている。今一つは四肢(よつあし)で起っている所であった。この四つの製作はいずれも鋳物の原型になるのであるから、材料を特に木彫りとして勘考することもいらぬので、私は檜で彫る

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 幕末維新懐古談
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1995(平成7)年1月17日