りょうしん・だいいちぎ
良心・第一義

冒頭文

良心 財産を私有する勿れ 心念を私有する勿れ 汝の全霊を万有進化の流れと 共鳴一致せしめよ 常に無限なれ 万古に清朗なれ 良心は一切の本能が互いに統制し、自他の共鳴を完全にして、人文の進化を極致に導き来り、導きつつあり、導き行かんとする人類共通の最重大の本能也。 本能の集合体也  第一義 人間の思う事は皆妄想である 哲学でも宗教でも唯物思想でも何でも 人

文字遣い

新字新仮名

初出

「ぷろふいる 4巻5号」1936(昭和11)年5月

底本

  • 夢野久作全集7
  • 三一書房
  • 1970(昭和45)年1月31日