ねぼけ
寝ぼけ

冒頭文

太郎さんはしじゅう寝ぼけてしくじるので、口惜しくてたまりません。明日は運動会だから、決して寝ぼけずにちゃんと自分で支度をして、みんなを驚かしてやろうとかたく決心をして寝ました。 あくる朝大へん早く起きたものがありますから、太郎さんは飛び起きますと、お母さんが坐って、 「太郎さん、今日は雨がふって運動会がお休みになったのだよ。さっき先生がお寄りになったから本当です。ゆっくりお休みなさ

文字遣い

新字新仮名

初出

「九州日報」1922(大正11)年11月28日

底本

  • 夢野久作全集7
  • 三一書房
  • 1970(昭和45)年1月31日