どうがくせんせいのたび
道学先生の旅

冒頭文

若い學生——斷つて置くが、男生女生兩方の學生である——を引率してといふ處だが、むしろ若い學生達に引率されての旅であつた。事實N夫人と私とは晝の辨當を用意して來なかつたので、學生連中の携帶したものからその何割づつかを分けて貰つて、やうやくそれに有りついたといふ事實をもつても解る。山中の一停車場で上りの汽車と竝んで停車したら、丁度その上りの車中に若い女學生の修學旅行らしいのが居て、此方を見て、微笑をし

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 現代日本紀行文学全集 東日本編
  • ほるぷ出版
  • 1976(昭和51)年8月1日