ちゃばなし 04 たいしょうしち(せんきゅうひゃくじゅうはち)ねん
茶話 04 大正七(一九一八)年

冒頭文

栃木の横綱 2・16(夕) 栃木山の横綱初土俵入が、常陸山会の主催で、十四日午後二時から出羽海部屋で行はれた事は昨日(きのふ)の新聞に詳しく載つてゐた。 幾年かむかし、栃木山と一緒に附出(つけだ)しとなつて初めて土俵の砂を踏んだ力士(すまふとり)が十幾人かある。そのなかで、づば抜けて出世をしたのが栃木山で、それに次いでは東の幕下十枚目に羽州山(うしうざん)がゐる。

文字遣い

新字旧仮名

初出

「大阪毎日新聞 夕刊」1918(大正7)年2月16日~12月20日

底本

  • 完本 茶話 中
  • 冨山房百科文庫、冨山房
  • 1983(昭和58)年11月25日