ばくまついしんかいこだん 43 としのいちのことなど
幕末維新懐古談 43 歳の市のことなど

冒頭文

それから、もう一つ、歳(とし)の市(いち)をやったことがあります。 歳の市の売り物は正月用意のものです。父の売ったものはこれは老人自身のひと趣向なので巾八寸位の蒲鉾板(かまぼこいた)位のものに青竹を左右に立て、松を根じめにして、注連縄(しめなわ)を張って、真ん中に橙(だいだい)を置き海老(えび)、福包み(榧(かや)、勝栗(かちぐり)などを紙に包んで水引(みずひき)を掛けて包んだもの、延命

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 幕末維新懐古談
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1995(平成7)年1月17日