たんなやまのかい
丹那山の怪

冒頭文

一 東海道(とうかいどう)は三島(みしま)の宿(しゅく)。本陣世古六太夫(せころくだゆう)の離れ座敷に、今宵の宿を定めたのは、定火消(じょうびけし)御役(おやく)酒井内蔵助(さかいくらのすけ)(五千石)の家臣、織部純之進(おりべじゅんのしん)という若武士(わかざむらい)で、それは酒井家の領地巡検使という役目を初めて承わり、飛地の伊豆(いず)は田方郡(たかたごおり)の諸村を見廻りの初旅というわ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 怪奇・伝奇時代小説選集11 妖艶の谷 他11編
  • 春陽文庫、春陽堂書店
  • 2000(平成12)年8月20日