みなかみきこう
みなかみ紀行

冒頭文

十月十四日午前六時沼津發、東京通過、其處よりM—、K—、の兩青年を伴ひ、夜八時信州北佐久郡御代田驛に汽車を降りた。同郡郡役所所在地岩村田町に在る佐久新聞社主催短歌會に出席せんためである。驛にはS—、O—、兩君が新聞社の人と自動車で出迎へてゐた。大勢それに乘つて岩村田町に向ふ。高原の闇を吹く風がひし〳〵と顏に當る。佐久ホテルへ投宿。 翌朝、まだ日も出ないうちからM—君たちは起きて騷いでゐる

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 現代日本紀行文学全集 東日本編
  • ほるぷ出版
  • 1976(昭和51)年8月1日