少年達のため挿絵をかきながら、物語の方も自分でかいて見ようと思立(おもいた)って、その頃(ころ)まだ私の手許(てもと)から小学校へ通っていた子供をめやすにかいたのが巻頭の数篇です。中学へ通うようになった時、「誰(だれ)がいつどこで何をした?」をかいて見せました。これはフィリップがお手本になったのですが、「都の眼(め)」の留吉(とめきち)にしても「たどんの與太(よた)さん」の與太郎にしても、みんな私