にんぎょうものがたり
人形物語

冒頭文

1 あるちいさな女の児(こ)と、大きな人形とが、ある日お花(はな)さんのおうちをたずねました。 ところが その女の児は、それはもうほんとに、ちいさな女の児で、その人形はまた、それはそれはすばらしい大きな人形だったのです。 それゆえ、お取次に出た女中には、人形だけしか眼(め)に入らなかったのです。女中はおどろいてお花さんに、 「まあお嬢さま! 大きなお人形さんがお嬢さまに逢(

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 童話集 春
  • 小学館文庫、小学館
  • 2004(平成16)年8月1日