ひまわりそう ひまわりそうはなぜかれたか
日輪草 日輪草は何故枯れたか

冒頭文

三宅坂の水揚ポンプのわきに、一本の日輪草が咲いていました。 「こんな所に日輪草が咲くとは、不思議じゃあありませんか」 そこを通る人達は、寺内(てらうち)将軍の銅像には気がつかない人でさえ、きっとこの花を見つけて、そう言合いました。 熊吉(くまきち)という水撒(みずまき)人夫がありました。お役所の紋のついた青い水撒車を引張(ひっぱ)って、毎日半蔵門の方から永田町へかけて、水を撒

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 童話集 春
  • 小学館文庫、小学館
  • 2004(平成16)年8月1日