たどんのよたさん
たどんの与太さん

冒頭文

「なんだってお寺の坊さんは、ぼくに與太郎(よたろう)なんて名前をつけてくれたんだろう」 と、與太郎は考えました。 「飴(あめ)のなかから與太さんが出たよ」街の飴屋の爺(じい)さんが、そう節をつけて歌いながら大きなナイフで飴の棒を切ると、なかから、いくらでも與太郎の顔が出てくるのでありました。これには與太郎も困りました。 「よんべ、よこちょの、よたろうは」 そういって、八百屋の小

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 童話集 春
  • 小学館文庫、小学館
  • 2004(平成16)年8月1日