はんしちとりものちょう 02 いしどうろう
半七捕物帳 02 石灯籠

冒頭文

一 半七老人は或るとき彼のむかしの身分について詳しい話をしてくれた。江戸時代の探偵物語を読む人々の便宜のために、わたしも少しばかりここにその受け売りをして置きたい。 「捕物帳というのは与力や同心が岡っ引らの報告を聞いて、更にこれを町奉行所に報告すると、御用部屋に当座帳のようなものがあって、書役(しょやく)が取りあえずこれに書き留めて置くんです。その帳面を捕物帳といっていました」と、

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 時代推理小説 半七捕物帳(一)
  • 光文社文庫、光文社
  • 1985(昭和60)年11月20日