ばくまついしんかいこだん 28 とううんしせいきょのこと
幕末維新懐古談 28 東雲師逝去のこと

冒頭文

それからまたこういう特別な注文のほかに、他の仕事もぽつぽつあります。それらを繰り返して仏の方をも相更(あいかわ)らずやっている。明治十一年も終り、十二年となり、これといって取り立ててはなしもないが、絶えず勉強はしておりました。 すると、十二年の夏中から師匠は脚気(かっけ)に罹(かか)りました。さして大したことはないが、どうも捗々(はかばか)しくないので一同は心配をいたしました。余談にわた

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 幕末維新懐古談
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1995(平成7)年1月17日