ばくまついしんかいこだん 26 みせはじまってのたいさくをしたはなし
幕末維新懐古談 26 店初まっての大作をしたはなし

冒頭文

かれこれしている中(うち)に私は病気になった。 医師に掛かると、傷寒(しょうかん)の軽いのだということだったが、今日でいえば腸(ちょう)チブスであった。お医師(いしゃ)は漢法で柳橋(やなぎばし)の古川という上手な人でした。前後二月半ほども床に就(つ)いていました。 病気が癒(なお)るとまた仕事に取り掛かる。師匠の家の仕事も、博覧会の影響なども多少あって、注文も絶えず後から後から

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 幕末維新懐古談
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1995(平成7)年1月17日