にほんけんちくのはったつとじしん |
日本建築の発達と地震 |
冒頭文
一 太古の家と地震 昔(むかし)、歐米(おうべい)の旅客(りよきやく)が日本(にほん)へ來(き)て、地震(ぢしん)のおほいのにおどろくと同時(どうじ)に、日本(にほん)の家屋(かをく)が、こと〴〵く軟弱(なんじやく)なる木造(もくざう)であつて、しかも高層建築(かうそうけんちく)のないのを見(み)て、これ畢竟(ひつきやう)地震(ぢしん)に對(たい)する災害(さいがい)を輕減(けいげん)するが
文字遣い
旧字旧仮名
初出
「東京日日新聞」1924(大正13)年4月
底本
- 木片集
- 萬里閣書房
- 1928(昭和3)年5月28日