けんちくのほんぎ
建築の本義

冒頭文

近頃(ちかごろ)時々(とき〴〵)我輩(わがはい)に建築(けんちく)の本義(ほんぎ)は何(なん)であるかなどゝ云(い)ふ六(むづ)ヶ敷(し)い質問(しつもん)を提出(ていしゆつ)して我輩(わがはい)を困(こま)らせる人(ひと)がある。これは近時(きんじ)建築(けんちく)に對(たい)する世人(せじん)の態度(たいど)が極(きは)めて眞面目(まじめ)になり、徹底的(てつていてき)に建築(けんちく)の根本

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「建築世界」1923(大正12)年9月

底本

  • 木片集
  • 萬里閣書房
  • 1928(昭和3)年5月28日