ばくまついしんかいこだん 23 かないをもらったころのはなし
幕末維新懐古談 23 家内を貰った頃のはなし

冒頭文

私の年季が明けると同時に、師匠東雲師はまず私の配偶者のことについて心配をしておられました。もっとも年の明ける前から心掛けておったようです。これは親たちも感じていたことでありましょう。母もその頃は大分(だいぶ)弱っておりましたので、相当なものがあれば、早く身を固める方がよいと思っておったことと思われます。 しかし、この方のことは私は至って暢気(のんき)で、能(よ)く考えて見るほどの気もあり

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 幕末維新懐古談
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1995(平成7)年1月17日