ばくまついしんかいこだん 21 ねんきあけぜんごのはなし
幕末維新懐古談 21 年季あけ前後のはなし

冒頭文

さて、今日(こんにち)から考えて見ても、当時私の身に取って、いろいろな意味において幸福であったと思うことは、師匠東雲師が、まことに良(よ)い華客場(とくいば)を持っていられたということであります。 たとえば、この前お話したように、札差(ふださし)の中では、代地の十一屋、天王橋の和泉屋喜兵衛、伊勢屋四郎左衛門など、大商人では日本橋大伝馬町の勝田という荒物商(これは鼠の話の件(くだり)で私が

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 幕末維新懐古談
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1995(平成7)年1月17日