とうざいいろはたんかひょうしゃく
東西伊呂波短歌評釈

冒頭文

東京と西京とは、飲食住居より言語風俗に至るまで、今猶頗(すこぶ)る相異なるものあり。それも、やがては同じきに帰す可けれど、こゝしばらくは互に移らざらむ歟。そは兎まれ角まれ、小児の年の初に用ゐて遊ぶ骨牌子(かるた)に記されたる伊呂波短歌などいふも、東京のと西京のとは、いたく異なりて、其の同じきものは四十八枚中わづかに二三枚に過ぎざるぞおもしろき。今試に東西に行はるゝところのものを取りて之を比較せん。

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本の名随筆70 語
  • 作品社
  • 1988(昭和63)年8月25日