ぶんがくにあらわれたるとうほくちほうのちほうしょく (せんだいほうそうきょくほうそうげんこう)
文学に現れたる東北地方の地方色 (仙台放送局放送原稿)

冒頭文

私は常に東北地方を愛している者であります。私は(日本中でどこが一番好きか?)という質問に対して、いつも(東北地方)と答えるのに躊躇(ちゅうちょ)したことはありません。これは話者(はなして)の私が東北人であるための身贔負(みびいき)でもなく、聴者(ききて)の皆さん方が東北人であるからお世辞を申し上げるわけでもありませんのでして、私の偽らざる感想なのであります。然(しか)らば(何故(なぜ)そんなに東北

文字遣い

新字新仮名

初出

「文学に現れたる東北地方の地方色」仙台放送局、1932(昭和7)年8月28午後6時30分~午後7時

底本

  • 佐左木俊郎選集
  • 英宝社
  • 1984(昭和59)年4月14日