ろくわのはくちょう
六羽の白鳥

冒頭文

一 ある国の王さまが、大きな森のなかで、狩(かり)をしたことがありました。王さまは、一ぴきけものをみつけて、むちゅうで追って行きました。お供(とも)のけらい衆(しゅう)のうち、たれひとりあとにつづくことができないくらいでした。するうち日がくれかけて来たので、王さまは追うことはやめて、立ちどまったまま見まわしてみて、森にまよいこんだことがわかりました。どこか出る路はないかとさがしましたが、

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 世界おとぎ文庫(グリム篇)森の小人
  • 小峰書店
  • 1949(昭和24)年1月20日