ひらいずみきこう ──せんこうかだいいちるいれきしぶ──
平泉紀行 ──専攻科第一類歴史部──

冒頭文

一 郷土としてのわが東北、その文化の淵源地である平泉の研究旅行、これは私たちのもっとも意義深い憧れの旅であるのだ。 黄金花咲く陸奥の文化は有耶無耶の関を越えてわが出羽に来たのである。われら一行十四名和田校長を部長とした旅行隊は風俗展そのもののような服装をそれぞれ整えると五月三十一日午後三時四十分出発した。 われら記者に選ばれた者はこれから通信の労をとることにする。

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 村山俊太郎著作集 第一巻
  • 百合出版
  • 1967(昭和42)年12月20日