ひゃくしょうやのすけのはなし 01 だいいっさつ しょくみんちのまき |
| 百姓弥之助の話 01 第一冊 植民地の巻 |
冒頭文
第一冊の序文 人間世界第一の長篇小説「大菩薩峠」の著者は今回また新たなる長篇小説「百姓弥之助の話」を人間世界に出す。 「百姓弥之助」は日本帝国の忠実なる一平民に過ぎない、全く忠実なる一平民以上でも無ければ以下でもない、この男は日本の国に於て義務教育程度の学校教育だけは与えられている、それ以上の学校教育なるものの恩恵は与えられていない、貧乏と、貧乏から来る内外の体験は厭というほど嘗(な)めさせ
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 中里介山全集第十九巻
- 筑摩書房
- 1972(昭和47)年1月30日