えのうち
画の裡

冒頭文

「旦那樣(だんなさま)、畫師(ゑかき)ぢやげにござりまして、ちよつくら、はあ、お目(め)に懸(かゝ)りたいと申(まを)しますでござります。」 旦那(だんな)は徐羣夫(じよぐんふ)と云(い)ふ田舍大盡(ゐなかだいじん)。忘其郡邑矣(そのぐんいうをわする)、とあるから何處(どこ)のものとも知(し)れぬが、案(あん)ずるに金丸商店(かねまるしやうてん)仕入(しい)れの弗箱(どるばこ)を背負(しよ)

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 鏡花全集 巻二十七
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年10月20日