かいだんおんなのわ
怪談女の輪

冒頭文

枕(まくら)に就(つ)いたのは黄昏(たそがれ)の頃(ころ)、之(これ)を逢魔(あふま)が時(とき)、雀色時(すゞめいろどき)などといふ一日(いちにち)の内(うち)人間(にんげん)の影法師(かげぼふし)が一番(いちばん)ぼんやりとする時(とき)で、五時(ごじ)から六時(ろくじ)の間(あひだ)に起(おこ)つたこと、私(わたし)が十七の秋(あき)のはじめ。 部屋(へや)は四疊(よでふ)敷(し)

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 鏡花全集 巻二十七
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年10月20日