ふたおもて
二た面

冒頭文

送(おく)り猫(ねこ) 話(はなし)は別(べつ)にある……色仕掛(いろじかけ)で、あはれな娘(むすめ)の身(み)の皮(かは)を剥(は)いだ元二(げんじ)と云(い)ふ奴(やつ)、其(そ)の袷(あはせ)に一枚(まい)づゝ帶(おび)を添(そ)へて質入(しちい)れにして、手(て)に握(にぎ)つた金子(きんす)一歩(ぶ)としてある。 此(こ)の一歩(ぶ)に身(み)のかはを剥(は)がれたために

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 鏡花全集 巻十五
  • 岩波書店
  • 1940(昭和15)年9月20日