あられふる
霰ふる

冒頭文

一 若(わか)いのと、少(すこ)し年(とし)の上(うへ)なると…… 此(こ)の二人(ふたり)の婦人(をんな)は、民也(たみや)のためには宿世(すぐせ)からの縁(えん)と見(み)える。ふとした時(とき)、思(おも)ひも懸(か)けない處(ところ)へ、夢(ゆめ)のやうに姿(すがた)を露(あら)はす—— こゝで、夢(ゆめ)のやうに、と云(い)ふものの、實際(じつさい)は其(それ)が夢(ゆめ)だつ

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「太陽」1912(大正元)年11月号

底本

  • 鏡花全集 巻十四
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年3月10日