あさじう
浅茅生

冒頭文

一 鐘(かね)の聲(こゑ)も響(ひゞ)いて來(こ)ぬ、風(かぜ)のひつそりした夜(よる)ながら、時刻(じこく)も丁(ちやう)ど丑滿(うしみつ)と云(い)ふのである。……此(こ)の月(つき)から、桂(かつら)の葉(は)がこぼれ〳〵、石(いし)を伐(き)るやうな斧(をの)が入(はひ)つて、もつと虧(か)け、もつと虧(か)けると、やがて二十六夜(にじふろくや)の月(つき)に成(な)らう、……二十日(は

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「地球 第1巻第7号」1912(大正元)年10月

底本

  • 鏡花全集 巻十四
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年3月10日