てりはきょうげん
照葉狂言

冒頭文

鞠唄  仙冠者  野衾  狂言  夜の辻  仮小屋  井筒  重井筒  峰の堂 鞠唄 一 二坪に足らぬ市中(まちなか)の日蔭の庭に、よくもこう生い立ちしな、一本(ひともと)の青楓(あおかえで)、塀の内に年経たり。さるも老木(おいき)の春寒しとや、枝も幹もただ日南(ひなた)に向いて、戸の外にばかり茂りたれば、広からざる小路の中を横ぎりて、枝さきは伸びて、やが

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 泉鏡花集成3
  • ちくま文庫、筑摩書房
  • 1996(平成8)年1月24日