いはいだ
位牌田

冒頭文

義民木内宗五郎で有名な甚兵衛の渡場(わたし)のある処は、印西(いんせい)という処であるが、その印西の渡場から西へ十町ばかり往った処に、位牌田(いはいだ)と云う田がある。それはその形が位牌に似ているところからその名が起ったもので、段別(たんべつ)は一段八畝(せ)あって、土地がよく肥えているので、その田からは相当な収穫があがるが、その田を作る家は、毎年死人が出るので、二年とその田を続けて作る者がなかっ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 伝奇ノ匣6 田中貢太郎日本怪談事典
  • 学研M文庫、学習研究社
  • 2003(平成15)年10月22日