したいをくうがくせい
死体を喫う学生

冒頭文

北海道の○○大学は、後(うしろ)に農園があって、側面が運動場になっているが、その運動場の端(はず)れから農園にかけて草の堤(どて)が続き、そして堤の外は墓場になっていた。 年代は不明であるが、その大学に、某(ぼう)と云う学生がいた。色の蒼い脊のひょろ長い陰気な青年であった。その学生は何時(いつ)も一人で、校舎や運動場の隅で瞑想にでも耽(ふ)けっているようにぽつねんとしていたので、何人(た

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 伝奇ノ匣6 田中貢太郎日本怪談事典
  • 学研M文庫、学習研究社
  • 2003(平成15)年10月22日