こくりのはなし |
| 狐狗狸の話 |
冒頭文
コクリと云う遊戯は、海外から渡来したものであって、渡来期は正確には判らないが、明治十六年比(ごろ)、米国船が伊豆の下田へ寄港した時、水夫の一人がそれを伝えたと云われている。 コクリの遊戯をするには、まず女竹(おんなだけ)を見つけて来て、節を揃えて一尺二寸に切った物を三本作り、それを交叉(こうさ)して中心を麻糸で括(くく)って、上に飯櫃(めしびつ)の蓋又は盆を伏せ、三人以上の人数で手をその上へ軽
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 伝奇ノ匣6 田中貢太郎日本怪談事典
- 学研M文庫、学習研究社
- 2003(平成15)年10月22日