みじかいきぺん
みじかい木ぺん

冒頭文

一 キッコの村の学校にはたまりがありませんでしたから雨がふるとみんなは教室で遊びました。ですから教室はあの水車小屋(ごや)みたいな古臭(ふるくさ)い寒天(かんてん)のような教室でした。みんなは胆取(きもと)りと巡査(じゅんさ)にわかれてあばれています。 「遁(に)げだ、遁げだ、押(おさ)えろ押えろ。」「わぁい、指(ゆび)噛(か)じるこなしだでぁ。」 がやがやがたがた。 ところがキッコは

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • イーハトーボ農学校の春
  • 角川文庫、角川書店
  • 1996(平成8)年3月25日