いーはとーぼのうがっこうのはる
イーハトーボ農学校の春

冒頭文

太陽(たいよう)マジックのうたはもう青ぞらいっぱい、ひっきりなしにごうごうごうごう鳴っています。 わたしたちは黄いろの実習服(じっしゅうふく)を着(き)て、くずれかかった煉瓦(れんが)の肥溜(こえだめ)のとこへあつまりました。 冬中いつも唇(くちびる)が青ざめて、がたがたふるえていた阿部時夫(あべときお)などが、今日はまるでいきいきした顔いろになってにかにか

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • イーハトーボ農学校の春
  • 角川文庫、角川書店
  • 1996(平成8)年3月25日